先日、新聞に入っていた「東京リビング」に医師・作家の鎌田實さんが「がんばらない介護生活」について話しておられました。
そして、こんな言葉が印象に残ります。
十分 がんばってきたけれど思うように成果がなく悩んでいる時、激励の「がんばれ」が、その人を傷つけることがあります。「がんばれ」の言葉には、「今のままじゃダメだ、もっとがんばれ」と、その人のがんばりを否定する響きがあるからです。本当は、「よくがんばっているね」と、その人のがんばりを認めることが大切だと言います。
母を介護するなかで経験した様々な介護の知識をご紹介します。
先日、新聞に入っていた「東京リビング」に医師・作家の鎌田實さんが「がんばらない介護生活」について話しておられました。
そして、こんな言葉が印象に残ります。
十分 がんばってきたけれど思うように成果がなく悩んでいる時、激励の「がんばれ」が、その人を傷つけることがあります。「がんばれ」の言葉には、「今のままじゃダメだ、もっとがんばれ」と、その人のがんばりを否定する響きがあるからです。本当は、「よくがんばっているね」と、その人のがんばりを認めることが大切だと言います。
先日、朝のNHKラジオで介護の専門家による「快・不快の法則」の話を聴きました。
人は、快・不快の法則で生きていると言います。
赤ちゃんの場合、快の時は笑っているか寝ています。
不快の時はぐずったり泣いたりします。
ぐずったり泣いている時は、どうして不快なのか考えます。
お腹が空いたのか、おしめが濡れているのか、具合が悪いのか。
母が認知症になり、近所のデイケアに通いながら5年間を家で過ごしました。姉と妹と私が母と同居していたので、3人で力を合わせて介護しながら過ごしていました。
具体的にはこんな風に分担していました。
1ヶ月余りの入院で、歩行、食事、排泄が自分でできなくなり、リハビリ病院に転院した母を、自宅に連れ帰りました。
急な決断で、急遽受け入れ体制を作り、ケアマネージャーさん、ヘルパーさんなど皆さんの力を借りて精一杯介護しましたが、6日目の夜に高熱を出し、為すすべもなく、救急車を呼んでしまいました。
あえなく在宅介護は6日間で終わってしまったのです。
尿路感染症が再発して高熱を出したようで、今回は家からも近いJRの隣駅にある総合病院に緊急入院しました。 “6日間の在宅介護” の続きを読む
母は入院中、食事はペースト食でした。
家で生活していた頃は何でも食べ、入院直後も食事は普通食で完食していました。ところが 2ヶ月入院した後には、誤嚥を警戒したのかペースト状の食事で介助が必要になってしまったのです。
自宅に帰ってきた時、卵入りのおじやを作りましたが、あまり食べません。次に、白米だけでお粥を作りましたが、これもあまり食べません。
在宅介護を始めてから、ケアマネージャーさんが訪問入浴サービスを週1回で計画してくれました。
訪問入浴サービスは看護師を含む3人のスタッフがチームとなり、専用入浴車で自宅を訪問し、室内に浴槽を設置します。
入浴前には看護師さんにより血圧・体温測定などバイタルチェックを行い、熱があるなど体調の悪い時は、入浴ではなく清拭になるそうです。
在宅介護を始めてから毎日、ヘルパーさんに来ていただいています。
ヘルパーさんは身体介護などのお世話はしてくれますが、褥瘡(床ずれ)の手当てなど看護行為は行いません。そこで、母の褥瘡の手当ては当初、家族が行っていました。
洗面器に水を入れ、足のかかとにできた褥瘡を洗い、薬を付け、ガーゼをテープで留めます。 腰(仙骨)にできた褥瘡は、排泄介助の際に私が薬を付けます。
私は母の褥瘡を手当てする度、こんなひどい傷を私たち家族が手当てして良いものなのか疑問でした。普通なら病院に行くような状態なのに・・・・
自宅で介護する上で、ホームヘルパーさんのサポートは欠かせません。
主に日常的な身体介助をお願いしていました。
●ベッドと車イスの移動
●着替え介助
●清拭(体拭き)
●排泄介助
また、30分単位でお願いし、1日に2回来てもらうこともあり、とても助かりました。
4月21日(金)、リハビリ病院を退院の日、福祉タクシーに来てもらい、母を車イスに乗せたまま家に帰ってきました。久しぶりの外出です。母は車の窓から外の景色を眺め、様々な反応を示していました。
家に着くと、運転手さんは慣れた様子で母が乗った車イスを押し、スロープの上を通り家の中に入れてくれました。これで無事帰宅完了です!
リビングに急きょ介護用電動ベッドを入れ、ソファーを壁際に寄せて母の部屋を作りました。玄関が狭く車イスは通らないので、リビングの出入りできる窓から外へ長いスロープをかけ、車椅子を入れることにしました。
母を自宅で介護しようと決めた次の日から、準備は始まりました。
1.かかりつけ医に在宅介護を相談
2.ケアマネージャーさんに連絡
3.在宅介護用レンタル用品の選定
4.介護サポートスタッフとの契約
在宅介護を行う上で一番重要なのが、主治医による訪問診療だと思い、まずかかりつけの医院に在宅介護の相談に行きました。
その医院では訪問診療も行っているので、快く賛成してくれました。