自宅で介護する上で、ホームヘルパーさんのサポートは欠かせません。
主に日常的な身体介助をお願いしていました。
●ベッドと車イスの移動
●着替え介助
●清拭(体拭き)
●排泄介助
また、30分単位でお願いし、1日に2回来てもらうこともあり、とても助かりました。
母を介護するなかで経験した様々な介護の知識をご紹介します。
自宅で介護する上で、ホームヘルパーさんのサポートは欠かせません。
主に日常的な身体介助をお願いしていました。
●ベッドと車イスの移動
●着替え介助
●清拭(体拭き)
●排泄介助
また、30分単位でお願いし、1日に2回来てもらうこともあり、とても助かりました。
4月21日(金)、リハビリ病院を退院の日、福祉タクシーに来てもらい、母を車イスに乗せたまま家に帰ってきました。久しぶりの外出です。母は車の窓から外の景色を眺め、様々な反応を示していました。
家に着くと、運転手さんは慣れた様子で母が乗った車イスを押し、スロープの上を通り家の中に入れてくれました。これで無事帰宅完了です!
リビングに急きょ介護用電動ベッドを入れ、ソファーを壁際に寄せて母の部屋を作りました。玄関が狭く車イスは通らないので、リビングの出入りできる窓から外へ長いスロープをかけ、車椅子を入れることにしました。
母を自宅で介護しようと決めた次の日から、準備は始まりました。
1.かかりつけ医に在宅介護を相談
2.ケアマネージャーさんに連絡
3.在宅介護用レンタル用品の選定
4.介護サポートスタッフとの契約
在宅介護を行う上で一番重要なのが、主治医による訪問診療だと思い、まずかかりつけの医院に在宅介護の相談に行きました。
その医院では訪問診療も行っているので、快く賛成してくれました。
母は1ヶ月間入院していたため歩行、食事、排泄が自分でできなくなり、介助が必要な状態になってしまいました。退院してもすぐに家で受け入れることはできないので、3月29日(水)、系列のリハビリテーション病院に転院しました。
日常生活ができるよう機能回復のための入院で、理学療法士さんなど専門スタッフが付いてリハビリしてくれるので安心していました。
ところが、お見舞いに行くと車イスに座っているのですが、いつも眠そうで、眠っている時もあります。昼食の時間に合わせて、食事の介助に行くのですが、眠そうであまり食べません。
介護施設に入所すると、介護サービス費用の他に居住費、食費を負担することになります。公的介護施設の場合、居住費と食費は、利用者の所得状況(利用者負担段階)により、負担限度額が設定され、料金が軽減されます。
<利用者負担段階>
●第1段階: 住民税世帯非課税の老齢福祉年金・生活保護受給者
●第2段階: 住民税世帯非課税で年金と所得合計が80万円以下
●第3段階: 本人・世帯全員が住民税非課税で第2段階以外
●第4段階: 同じ世帯内に住民税課税
認定のない場合は「第4段階」になり、第1段階~第3段階の方は、認定を受ければ居住費・食費が軽減されます。
1ヶ月以上寝たきりの入院が続いたため、歩くなど今までできていた日常生活ができなくなり、介護施設入所を検討し始めました。
介護施設は大きく分けると、社会福祉法人や自治体が運営する「公的施設」と、民間事業者が運営する「民間施設」があります。(「有料老人ホーム」など「有料」と名称が付くものは民間施設です。)
民間施設は入居は比較的容易ですが、入居費用が高いため、私たち家族は公的施設である「介護老人保険施設(老健)」と「特別養護施設(特養)」について検討しました。
足立区の救急病院に、母は1ヶ月ほど入院しました。
帯状疱疹薬の副作用で意識障害になり救急搬送され、3日間集中治療室で治療していただき、一般病室に移ることができましたが、同時に「尿路感染症」を発症しており入院が長引いてしまいました。
入院した病院が急性期病院なので、2週間ほどしたら転院しなければならないと最初に言われていました。
2月24日(金)、母は、帯状疱疹薬の副作用で意識障害を起こしてしまいました。
服用を始めた次の日には、いつもよりよくしゃべるのですが呂律が回らない、 足元がおぼつかないという状態になりました。
脳梗塞かと思い救急車を呼び、搬送された救急病院でMRI等検査を行いましたが脳には異常なく、家に帰ることになりました。
母は足が悪いので、外出時には車イスを利用していました。
月に1度の通院、美容院、お正月の初詣など、車イスを利用したお陰で無理なく外出することができました。
介護用品や器具は、対象の要介護度により介護保険を適用してレンタルすることができます。
医院が経営しているデイケアセンターの「通所リハビリテーション」を5年間利用していました。
日帰りで通い、食事や入浴などの日常生活の介助や理学療法士によるリハビリテーションを受け、歌やゲームなどのリクリエーションで楽しく過ごしていました。
硬膜下血種とは、頭蓋骨の内側で脳を包む膜(硬膜)と、脳の表面との間にゆっくりと血液(血種)が溜まる病気で、転倒などで頭を打った後にしばらくして起こることがあります。
血腫によって脳が圧迫されて物忘れや歩行障害、トイレの失敗(尿失禁)など、認知症とよく似た症状が現れるのが特徴です。
高齢だから認知症とすぐに決めつけず、転倒などで頭をぶつけたことはなかったか確認し、その旨を伝え受診してください。硬膜下血腫であれば、CT検査で発見でき、脳に溜まった血腫を除去すれば脳は正常な状態に戻ります。
「治る認知症」と呼ばれている病気に「正常圧水頭症」があります。
頭蓋骨の中に脳は入っています。脳は柔らかいので固い骨に直に当たると壊れてしまうため、クッションとなる水(髄液)が入っています。
この髄液は、脳の中の脳室で新たに作り出されて入れ替わります。
正常圧水頭症とは、何らかの原因で髄液がうまく吸収されず脳室に溜まり、周りの脳を圧迫することで脳の機能をマヒし、認知症に似た症状がでる病気です。
「物忘れがひどい」「同じことを何度も言う」「今までできたことができなくなる」など、おかしいなあと思ったら、認知症かもしれません。
認知症にはいくつかの種類がありますが、三大認知症と呼ばれる「アルツハイマー型認知症」「レビー小体型認知症」「脳血管型認知症」の特徴をみてみましょう。
要介護認定が決定した段階で、今後の相談をするため地域包括支援センターを訪ねました。
介護制度の説明を受け、まずはケアマネージャーさんを決め、今後の介護内容を決めていくとのことでした。どのケアマネージャーさんが良いか分からないので、相談員の方に紹介してもらうことにしました。
その後、紹介されたケアマネージャーさんが自宅を訪問してくれました。
母の物忘れがひどく、自宅でひとりにすることが心配になってきた頃、近くにオープンしたデイケアセンターのチラシが新聞に入っていました。
朝迎えに来てくれ、夕方には送り届けてくれる。
昼食とおやつが出て、リハビリや歌やゲームなどして過ごし楽しそうなのです。
ぜひ母を預けたいと思いましたが、そこには「要介護認定」が必要と書いてありました。