介護における「快・不快の法則」

先日、朝のNHKラジオで介護の専門家による「快・不快の法則」の話を聴きました。

人は、快・不快の法則で生きていると言います。

赤ちゃんの場合、快の時は笑っているか寝ています。
不快の時はぐずったり泣いたりします。

ぐずったり泣いている時は、どうして不快なのか考えます。
お腹が空いたのか、おしめが濡れているのか、具合が悪いのか。

お年寄りの方も同じで、機嫌が悪い時は我儘と怒るのではなく、なぜ機嫌が悪いのか考えます。

あるお年寄りは、在宅介護でお風呂はデイケアで入っています。
そして、なぜ機嫌が悪いのか尋ねたところ、家でお風呂に入りたいと言いました。

介護士の方は、頑張って家でお風呂に入れてあげたら、そのお年寄りは元気になったそうです。

機嫌が悪いからといって、一方的に怒ったりせず、その訳を聞いてあげることが大切だと言います。

母が寝たきりになって1週間弱の間 家で介護した時のことです。
母は普段怒ったりしないのですが、とても機嫌の悪い日がありました。
私たち家族は、我儘で機嫌が悪いと思っていましたが、実は熱があったのです。具合が悪くて機嫌が悪かったのだと後になって思いました。

機嫌の悪い時は、赤ちゃんのようにどうして機嫌が悪いのか考えなければいけなかったのです。

介護で虐待などささやかれていますが、機嫌が悪く、反抗的だとつい怒ってしまったり、手が出ることがあるかも知れません。

相手は人間なので自分の思う通りには行かないものです。そんな時、なぜそういう態度をとるのか考えて、対処すれば良い人間関係が築けるのではないかと思います。

それには、心の余裕が必要なのかもしれません。
家庭にしても施設にしても、今 介護現場では余裕を持てない状況にあるかもしれませんが、良い人間関係を築くことが、結果的には自分もやり易くなることに繋がります。

快・不快の原点にかえり、不快の原因を取り除くことを考えていけたら良いと思いました。

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