先日、新聞に入っていた「東京リビング」に医師・作家の鎌田實さんが「がんばらない介護生活」について話しておられました。
そして、こんな言葉が印象に残ります。
十分 がんばってきたけれど思うように成果がなく悩んでいる時、激励の「がんばれ」が、その人を傷つけることがあります。「がんばれ」の言葉には、「今のままじゃダメだ、もっとがんばれ」と、その人のがんばりを否定する響きがあるからです。本当は、「よくがんばっているね」と、その人のがんばりを認めることが大切だと言います。
「がんばる」介護は、みる側の都合を優先した押しつけの介護になりがちです。本来、介護は、介護される人の人生を支えることなのです。苦難の状況にいる「介護される人」が何を望んでいるのかが一番大事だと言います。
介護する側がひたすら「がんばる」介護の中では、それが見えなくなり、肩の力を抜いて「がんばらない」介護をしてみると、誰を大切にしなければならないのかが自然に見えてくると言います。
「がんばらない」とは「あきらめない」という意味。
そして、罪悪感なく上手に手を抜いて、時には正々堂々と、リフレッシュの時間を持ってほしいと言います。
鎌田さんは、「がんばらない介護生活を考える会」の委員代表をされており、その公式サイトには、「介護生活チェックシート」や「がんばらない介護生活6原則」など、介護生活と上手に付き合っていくための情報が掲載されています。
介護で悩んでいる方がいらしたら、ぜひご覧いただきたいと思っています。
●「がんばらない介護生活を考える会」公式サイト
http://www.gambaranaikaigo.com/