第7回 CGIの利用

目  次:  1.CGIとは
2.よく使うCGIの種類
3.サーバー提供のCGI

1.CGIとは
  ホームページはHTML言語(Hyper Text Markup Language)で記述されていますが、中にはCGI(Common Gateway Interface)というプログラムが必要になる機能があります。ここで、CGIを必要とする機能を紹介します。

CGIの種類 機 能 説 明
アクセスカウンター ホームページへの訪問数を表示させる機能。トップページにアクセスカウンターを表示しておくと何人の人が見てくれたが把握できます。
フォームメール アンケートや注文などのフォーム画面から入力した内容をメールに送信したり、データベースに蓄積するなどの機能。データ収集や受注処理に適しています。
掲示板 フォーム画面から入力した内容を随時、そのページに表示する機能。多くの人の書き込みをリアルタイムで表示することができます。

このほかにも、「電子会議室/チャット」や「全文検索」などの機能もあります。

上記のような機能を利用すると、ただ一方的に情報発信するだけのホームページではなく、ユーザーから情報を収集したり、注文を受け付けたり、情報交換など双方向のやり取りを実現することが出来ます。

2.よく使うCGIの種類
  ここで、よく利用されるCGIの具体的な例として、「アクセスカウンター」と「フォームメール」の仕組みについてご説明します。

アクセスカウンター

    

フォームメール

    

掲示板機能については、無料で自分の掲示板が作成できるサイトがあります。

    ●掲示板無料レンタルのサイト「teacup」   http://www.teacup.com/

このサイトで作成した掲示板のページを自社のページからリンクすれば、あたかも自社サイト内のページのように扱うことができます。「teacup」では、月額200円でレベルアップすると、広告なしのページになり、掲示板への書き込みがあるとお知らせメールが届くなどのサービスも受けられます。  


3.サーバー提供のCGI
  CGIは「Perl」や「C言語」などの言語で作られたプログラムで、Webサーバー上に置く必要があります。その「Perl」や「C言語」が使えればオリジナルのCGIを作成することもできますが、CGIによりサーバーに負荷を与えてしまうなどの理由からユーザー側でCGIを準備しなくても、サーバー側でよく使われるCGIを提供してくれます。

サーバー側でどんなCGIを提供しているかを確認してみてください。そのCGIの利用方法や記述については、サーバー側の説明に従ってHTMLを作成しましょう。

ここで、数箇所のレンタルサーバーのCGI機能の説明ページを紹介しますので、参考にしてください。

 ●Eストアー (ウェブショップ専用レンタルサーバー会社)
   → [サイトサーブ]をクリックし、「詳細仕様」を参照

 ●ファーストサーバ (レンタルサーバー会社)
   → [コース別料金・機能一覧]を参照

 ●OCNホスティングサービス (OCNのレンタルサーバー部門)
   → [サービスの内容]→[サービス一覧]の「ホームページ機能」を参照

※「ホスティングサービス」とは「サーバーのレンタルサービス」の意味です。

同じCGIでも、提供しているサーバーにより機能は異なります。例えば、フォームメール機能について見てみましょう。

  @ フォーム画面から入力した内容をメール送信する。
  A 入力漏れがないかチェックし、必須項目の入力漏れには警告を表示する。
  B 入力した内容の確認画面が表示される。
  C 入力した内容をメール送信と同時にCSVデータとしてサーバー上に蓄積する。

@はフォームメールの最低限の機能です。私が今までWebサイトを構築した経験から、@のみのサーバーが結構多いことに驚きます。フォームメール機能としては、@〜Bは必須機能ではないかと思います。さらに、Cが付加されれば、ユーザーから入力されたデータをそのままデータベースで利用できるので便利だと思います。  


CGI機能については以上です。企業のホームページを開設する場合、通常、自社名ドメインを取得し、サーバーのホスティングサービスを受けます。ホスティングサービスを選ぶ際には、料金だけでなく、CGI機能についても調査して決められることをお勧めします。




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