第14回 パソコンのリカバリー
(パソコンが不調の時に、購入時の状態に戻す)


目  次:  1.リカバリーとは
2.リカバリー時の注意事項
3.リカバリーの方法

1.リカバリーとは
  リカバリーとは、パソコンの調子が悪く様々な対処をしても回復しなかった時などに、パソコンを購入時の状態に戻すことを言います。

では、リカバリーする場面にはどんなものがあるでしょう。

 ◆パソコンを長く使っているうちに動きが極端に遅くなった時
 ◆CドライブしかないのでDドライブも作りたい(パーティションの切り直し)時
 ◆エラーが発生して対処しても直らない時
 ◆ウィルスが侵入してデータが壊れた時
 ◆パソコンが起動しなくなってしまった時、・・・

様々な場面において正常に作動しない時には、リカバリーを試してみると改善されることがあります。

2.リカバリー時の注意事項
  リカバリーでパソコンを購入時の状態に戻すということは、パソコンのセットアップ後にインストールしたソフトや、自分で作成したデータ、メール設定、メール本文も全て消えてしまうということです。

したがって、リカバリーする時は次の作業を行っておきましょう。

 ◆パソコンに保管してあるデータのバックアップをとっておく。
    (Word、Excelだけでなく音楽、写真、業務ソフト等のデータも忘れずに)
 ◆メール設定(アドレス帳、アカウント)やメール本文のバックアップをとっておく。
 ◆インターネットのお気に入りをバックアップとっておく。

また、パソコンのセットアップ後に購入したソフトやダウンロードしたソフトも再インストールすることになります。購入したソフトは、オリジナルCD(DVD)があるので心配いりませんが、ダウンロードしたソフトは、再度ダウンロードしてからインストールすることになりますので覚悟はしておきましょう。

※保管データのバックアップは 「第8回 データのバックアップ」 参照
※メール関連のパックアップは 「第10回 メールデータの引越し」参照
※お気に入りのバックアップは 「第11回 お気に入りの引越し」 参照

また、リカバリー後は次の作業が必要になります。

 ◆プログラムをインストールする。
 ◆バックアップしたデータを復元する。
 ◆Windows や ウィルスソフトのアップデートを行う。

このようにリカバリーの前後には作業しなければならない事がたくさんあるので、充分理解した上で行ってください。

3.リカバリーの方法
  以前はパソコンを購入すると必ずリカバリーCDが同梱されていましたが、現在では、パソコンメーカーにより様々な方法でリカバリーディスクを提供しています。その方法には、次のようなものがあります。

 (1)リカバリーディスクを同梱している。
 (2)パソコン購入後、ユーザーがリカバリーディスクを作成する。
 (3)パソコン内にリカバリー領域を持ち、そのデータを使ってリカバリーする。

(3)の場合でも、ディスク内のリカバリー領域を消してしまう恐れがあるので、予めリカバリーディスクを作成しておくことをお勧めします。

もし、リカバリーディスクを作成していない場合でも、メーカーから有償で購入することができますので、その場合は、メーカーに問い合わせてください。

また、実際に自分でリカバリーディスクを作成すると、DVD数枚におよぶので、メディアを準備し、メーカーのサポートを受けて実行されることをお勧めします。

※サポートセンターの利用については「第9回 サポートセンターの利用」 参照


パソコンは便利ですが機械なので寿命があります。長く使っているうちには、様々なトラブルがあるものです。パソコンのトラブルと上手く付き合って、パソコンを便利に使ってください。




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